entry-130 チークは七難隠す
チークの味深さは独特の色目と艶につきるが、残念なことに製作直後はその片鱗しか見せない。時間とともに材に含まれた油分とオイルフィニッシュがこれらを醸成していく。オーダー品ではそんな時間がないので、嫁ぎ先でその後狙い通りの味が出ているか何とか知りたいと思う。(大方の木工作家はそうでしょうね) そんな折、新築祝いに作ったテーブルとチェアセット、7年を経過したショットが送られてきた。

専門学校に行く前の作品で仕立ては粗っぽい。しかし月日のおかげで色目&艶ともチークらしい味が出ており、質感も感じる。オーナーもその変化を楽しんでいる様子。”チークは七難隠す”。

ちなみに7年前の製作直後のショット。チークを奢ったのはわかるがなんとなくその味が出ていないでしょう。
オーダーの作品を送る際は、”日々よくなりますよ”とつけ加えている。

専門学校に行く前の作品で仕立ては粗っぽい。しかし月日のおかげで色目&艶ともチークらしい味が出ており、質感も感じる。オーナーもその変化を楽しんでいる様子。”チークは七難隠す”。

ちなみに7年前の製作直後のショット。チークを奢ったのはわかるがなんとなくその味が出ていないでしょう。
オーダーの作品を送る際は、”日々よくなりますよ”とつけ加えている。
entry-101 日々深まるチークの味わい
entry-53 オイルフィニッシュ
当工房では例外なくオイルフィニッシュ仕上げ。それが特に効果的なチークの作品が多いこともあるが、どの材でもたいした苦労もなく素材の良さを十分に発揮させることができる。オイルには大きく浸透用と艶出し用がある。板は(木に反る)と書くように中に空気を粒子状に多量に含んでおり、その出入りとか熱の変化により反りやすい。軽い材は空気が多く、チーク、カリンなど重たい材は空気が少ないともいえる。
浸透用のオイルは表面から内部へ適度に浸透して空気の出入りを程よく制限させる。当工房では比較的安価で入手しやすいWATCO(写真の赤缶)を使っているが、たっぷり刷毛塗りして、しばらくおいてふき取るだけで極めて簡単。
艶だし用オイルはワックス成分が多いが固まると薄い保護膜となる。当工房ではOSMOワックス(#3101)に落ち着いているが、蜜蠟や合成ワックスなど種類は非常に多い。天板類は特に撥水性がよく湯染みができないフロアクリア(#3032)を使っておりこれを標準にしても良さそう。ウエスに含ませ薄く刷り込んで仕上げる。
ウォールナット(くるみ)油。 艶感はそう強くないが触感が良く安全なので、積み木や食器などの小物はこれだけで仕上げている。本職用は大変高価だが、写真の450ml缶は近くの輸入食材店で1300円と大変安価。実はフランス製の食用くるみ油で使用感も本職用と劣らずいい香りで食欲もわく 。部屋の片隅に置いてあらゆる家具の艶出しにも使っている。(特にお薦め)。

艶だし用オイルはワックス成分が多いが固まると薄い保護膜となる。当工房ではOSMOワックス(#3101)に落ち着いているが、蜜蠟や合成ワックスなど種類は非常に多い。天板類は特に撥水性がよく湯染みができないフロアクリア(#3032)を使っておりこれを標準にしても良さそう。ウエスに含ませ薄く刷り込んで仕上げる。

entry-50 チーク材かぶれ

家具として,また製作する立場で、私なりに感じるチークの良さをとは
1.密度が高く強靭、そりも少ないため、軽快なデザインでもしっかりした家具ができる。
2.木目は強く出ないがいろいろな模様があり、適当に板を並べても違和感が少ない。
3.黄味が強い独特の色調だが、他の家具材との調和が取りやすい。
4.適度な硬さがあり丁寧にペーパー研磨すると深みがある肌に仕上がる。
5.オイルフィニッシュでの艶や模様の浮き出しが鮮やか。
6.板自身の油分で耐水性がありテーブルなどには最適。メンテナンスも楽。
要は、チークは同じデザイン、労力でも一段腕が上がったような作品ができる材なんです。
(今日は自己満足の世界をさらけ出してしまいました。。。)