fc2ブログ

entry-194 Lux SQ38fd用ウッドケース

大型spボックスを義弟のために製作した(entry-193)が、著名な真空管アンプLux sq38fdをリビルトし一緒にお輿入れさせた。コルトレーン信奉者だから、彼が生きた時代のアナログプレーヤーと真空管アンプで聞いてもらいたいではないか!
20190624072454fa9.jpeg
sq38fdのリビルトは当方の冬の趣味ではあるが、今回は出力トランスを60年前の山水製に変えたものの出力管も含めてオリジナルのものを調達した。持病の膨大な発熱には動作条件の見直しの他にウッドケースの対策も必須。この新作ではシャーシも含めて下部の開口を大幅に増やしている。チーク無垢板は質感が高く傷も付きにくい。これで令和の時代を生き延びてくれるだろう。
201905240905325c2.jpeg
ミャンマーチーク無垢材、上部ルーバーはオリジナルのものを流用。


関連記事

tag : 自作真空管アンプSQ38fd

entry-193 もうこれが最後(大型spボックス自作)

最近当工房はオーディオファンの駆け込み寺の様子。spスタンドやケースの製作が続いているが、とうとうスピーカーボックス本体も作ることとなった。。sp自作に一家言持つ義弟のオーダーとならばと気安く請け負ったが、もらった図面はなんと140リッターの大型sp。このサイズを21mmの合板で作るとなると腰を痛めかねないかも。。。。
201905192346493fb.jpeg
シナランバーコアを使って軽くはしたものの、精度が高い組み立て取り回しは大変、若き頃はちっとも苦にならなかったのに。頼まれもしないのに縞チーク突板貼りとしたが、波打ちとか境界の浮き上がりもあるので一苦労。一列貼っては一晩の繰り返しの手仕事。でもこればかりはこだわりなので手が抜けぬ。

20190523211839eb7.jpeg 20190523212427983.jpeg
完成後程なくこだわりのfostex が実装され、弟製作のネットも付いた完成写真が送られてきた。なんでもJBLオタクにはブルーがmustだとのこと、そのコンセプトは分かるが、木目ももう少し見せたらと気楽にぼやいていたら、次の週には少しばかりが小ぶりの黒になっていた。置き方、使い方まで口を挟むのは当工房の悪い癖。
肝心の音は設計を自らやっているので当然ながらご満悦。
500(wj*500(d)*720(h) シナランバンーコア、ミャンマー縞チーク突き板仕上げ(1mm厚)
右上に写っているアンプは無理矢理使わせることにしたLux SQ38fd fourhands version、いつものようにジャンクシャシーから極力オリジナルに近い形で復刻させたものだが、昼は木工、夜はアンプ作り、まさにFourhandsの集大成のような日々だった。


関連記事

tag : lSQ38fd自作真空管アンプ

entry-177 フロアータイプスピーカー用スタンド(Altec Valensia用)

当方の大型スピーカー用スタンドは独特のデザイン、実用性で好評だったが、今回はなんとフロアータイプ用スタンドのご要望。1950'~65’ごろは大型=Hi-Fiの時代。SPボックスも大きめでかつ底部に台座(袴とも言いました)がついたものが主流だったが、その後、設置の自由性が高いブックシェルフタイプに置き換わっていった。 今回のAltec Valensia 604は'数少ない’70のフロアータイプの大型SPだが、オーナーからは中低音のこもり感改善を図るため高さを25cmアップするスタンドをご要望。

20180325-12.jpg

柱だけで荷重を受ける構造に袴がまたぐと不細工で目立つと懸念したが、幸いにもValensiaは袴の部分も本体と同じウォールナット突板仕上げ。スタンドの貫(幕板とも言います)は上下幅をかなり厚くして袴を目立たせないデザインとしてみた。四隅の柱は袴の接地面積の確保ために12cm角とたいそう立派なものになってしまった。
20180325-10.jpg

オーナー宅へ持参しセッティングを手伝った(今や重労働)。傾斜天井の立派なオーディオルーム、機器類も超一流、スタンドもAltecに負けず立派な佇まい。音の抜けもずいぶん良くなったとのこと。
20180325-07.jpg
size:640(W)*500(d)*250(H)  全ミャンマーチーク無垢材、 オイルフィニッシュ仕上げ 参考価格:85,000円/セット
====================================================================================


今回数年前の自作メインアンプ(GE 6CA7 PP-UL 32W*2)も持参。UK Michaelson & Austin TVA-1 (KT88 PP 70W*2)アンプと鳴き比べさせてもらった。TVA-1の中低域の厚さパンチは圧倒的。 当方のものも重量、出力とも半分ながら分解能定位感で善戦、お褒め頂いた?
6ca7-1.jpg

6ca7-2.jpg
関連記事

tag : 自作真空管アンプAltec

entry-176 自作アンプ用ウッドケース2選

サラリーマン卒業後は木工とオーディオ工作を趣味の2本柱(two hands *2=fourhands )と目論んでいたがずーっとオーディオ工作はお休み。ここ40年来集めてきた秋葉原パーツはごみになるかと自分自身で強迫観念気味となっていたがこの冬の寒さが後押し自作熱が再燃した。その中でパネルデザインとウッドケースのコンビがお似合いの自作真空管アンプ2台を(自慢げに)紹介したい。
アンプづくりにおいてフロントパネルデザインにはこだわりがあり、削り出しのメタルノブ(つまみ)を活かしたシンプルなものばかり。故上杉佳郎氏の初期作品の影響も大きい。

①プリアンプ(PG帰還2段アンプ)

ケース全体を薄目のチーク無垢材で覆っているがここの木目は質感に大きく影響する。

20180325-03.jpg

②プリメインアンプ(6V6 PP 10W)
20180325-06.jpg
真空管プリメインアンプとしては高さを抑えたコンパクトタイプであるが重い。しかも上部には大きな放熱穴が必要でなため、ウッドケースは厚めのチーク材を組み合わせた本格的なものとなった。でも少しレトロぽさがある。
20180325-05.jpg
いずれもメタルとチークのコンビが質感を高めている(でしょ)。
=========================================
その後、この記事の後立て続けに3点のオーダー。当ブログを知ったのは画像検索からというから写真写りがいいのかも。そのうちの一つ: marantz model3250
201809022127437b3.png
今回はちょっとしたアクシデント。幅の連絡がなんと実物より5mmも短い。本来フロントパネルごと15mm程押し込む予定がケース前面にパネルが張り付く事態となった。それでもご本人はご満悦。複雑な気持ちであるもマランツにはウッドケースがよく似合う。
201809071429090c6.png
430(W)*170(h)*265(d)(h)*265(d) ミャンマーチーク無垢材 参考価格 15000円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オーナーのブログに登場
古いマランツにはウッドケースがよく似合う

僕がやっているのは、オーディオ機器ををどかんと置くような専用のリスニングルームではなく、仕事をしたり、日常を過ごすリビングルームで気持ちよく音楽を聴ける「リビングルームオーディオ」なので、その意味でもよかった。とのこと。まさに当方が志向する方向でもある。Thank you!

============================
次は見たがりや、いじりたがり屋の自作派向きのオープンタイプケース。
シャシーを省略してICプリント基板をウッドベースにスペーサーで直付けし、天板を着脱式にしたもの。
20180914201816e98.jpeg 20180914201815e32.jpeg
終段の放熱量が大きいとのことで大型のルーバーをつけたがステンレス製メッシュで質感がある。これが元々なんの部品かそれは秘密。
470(w)*380(d)*150(h) チーク無垢材 オイルフィニシュ 参考価格18,000円 滋賀県の方からの受注品。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気にいいてもらったのか3作目の追加注文、今回放熱量が少ないのでルーバーを一回り小型化。ウッドケースとしての品位は上がっているようだ。
201906041142084cb.jpeg
======================================
次は
馬子にも衣装ーーーー〜懐かしいプリアンプキット lux A3300用ウッドケース
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
半世紀近く前のこの真空管プリアンプはキットのみ(パテントの関係で製品版は出せなかったかも)であったが、中身はあのマッキンのc22イコライザー回路をベースにした高級機。アナログ再生重視ファンでは今でも根強い人気がある。しかしケースはいかにも機能本位に感じるのかcl35ライクのウッドケースの作成要望を受けた。
201902192326206c2.jpeg
プリアンプなので分厚いケースは無骨。チークの薄板でスリムに仕立てたが大変身ですね。
201902192308279cc.jpeg






関連記事

tag : 自作真空管アンプLuxmanmarantz

entry-161 愛着さらに深まる(LUX CL35用ウッドケースリフォーム)

5年ほど前にCL35/36自作ウッドケースをブログアップしたところ熟年オーディオマニアの関心高く10台ほどお納めした。今回久しぶりにケースの修理のご依頼、速攻でくたびれたケースが送られてきた。塗装できれいになりませんかとあるが、べニアの接着は剥離、ケースの角はかけ木目は40年近くの歳月でもはや手におえぬ。
cl35-1.jpg 
お宝鑑定団ではないが、できるだけオリジナルを維持したい気持ちもわかる。今回運よくミャンマー縞チークの突板が入手でき、初めて全面を張り替えてみた。まあオリジナルのローズ系とは異なるがチークの木目も活きそれらしくリニュアルできたようだ。
cl35-2.jpg 
片や総チーク無垢材で5年前に作った自作ケースを装着したもの、一回りコンパクトでよりスタイリッシュ、チーク独特の艶や深み。いまだベストマッチと思っている。

ーーーーー昔の思い出ーーーーーーーーーー
これは40年ほど前のオリジナルデザインの自作プリアンプ、内部回路はマッキントッシュタイプの3段EQで、LP(phono)の音はCL35より良かったかも。アルミパネルの加工も大変だったがまだウッドケースまで及ばずどうもラワンのケースにヒノキの木口をはりつけた幼稚なもの。あのころチークに芽生えていたらまだ持っていたかも。。。。惜しい。
a3300-1.jpg 
関連記事

tag : 自作真空管アンプLuxman

entry-129 プレミアムオーディオラック

シンプルだが超重量級/高級オーディ用ラックのご要望。どうやら衆目集めるフロアに置かれる様子。
重量級ラック-1
フォルムは全くシンプル。アンプ周りの空間を重視。四隅ギリギリに配した太めの柱だけなので余裕たっぷり。
当工房で最も大きかつく重い真空管アンプで耐荷重もチェック、荷重を各柱に分散させているので少しのたわみもない(当たり前)。
重量級ラック-2
チークの質量感が生き、当工房オーディオラックランナップの中ではプレミアムな作品となった。(最近プレミアムばやり?)
重量級ラック-4
610(W)*460(D)*630(H) mm ミャンマーチーク。 参考価格: 75,000円

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鎮座するラックスの往年の名器SQ38FD-fourhands_versionは当工房でのリビルト、その蘊蓄は以下で。
でも真空管オタク以外は決して読まないでくださいね。
-------------------------------------------------
SQ38FD-fourhands_version  SQ38FDリビルト 
SQ38FDは名器とはいえ耐久性に関しては無頓着。いまやほとんどが熱負荷過大による焼損でご臨終となっているが換骨奪胎し新たな息吹を与えている方も多い。このアンプはウッドケース用に採寸用に入手した裸シャシーだったが、自作熱再燃、はんだごてを握りはじめていた。このリビルトの難しさは、スペック面ではトランス、出力管の選択と入手。実装面ではぎりぎりの空間にいかに収まるかにある。
sq38fd-3
今回、出力管に常用のEL34(6CA7)を3極管接続で用いた。トランスはこれが珍らしい!往年のサンスイの銘器SAX-300用の橋本トランス製、コンパクトながら30Wの大容量で当方のお気に入り。限られた空間ではヒータートランス(40W)の置き場が一苦労。チョークを分割し出力トランス背面に追いやりギリギリ収まった。そのほか放熱穴追加、控えめな出力管動作(出力15W*2)など長寿命化を図っている。
SQ38FD-fourhands_versionとなったがウッドケースはもとのまま。肝心のSQ38FD用ウッドケース新作はそっちのけで申し訳ない。
関連記事

tag : 自作真空管アンプSQ38fd

entry-62 重量級真空管アンプ用大型ラック

ハイエンド真空管オーディオファンよりの受注品。重たくて熱い真空管アンプ4台を2列2段に置けるしっかりしたラックをとのこと。しかも2セット!シンプルなデザインだが、真空管アンプは、鳴らすもの、見せるもの、触るものと心得ている自作派にも
マッチするものに出来上がった。
bigaudiorack-2.jpg
重さは50㎜角材の4本の脚と梁で受け、側板、背板がないため、放熱が良いしときどき横からのぞいて様子も伺える。
さらに天板はダボ止めし取り外し可能としたので、バルブ掃除の刷毛ブラシも使い易い。設置が楽で腰を痛めないことも私には重要。
bigaudiorack-1.jpg
自作の中で最も重いメインアンプを置いてみた。幅48cmと最大級の大きさで22kg。このクラスを2台置いてもたわまない強さ。
幅:112cm, 奥行:43cm、 高さ:70cm  材料:チーク材(角材天板)+カリン(棚板) オイルフィニッシュ
参考価格:約70、000円(材,サイズにより変動)
el34-1.jpg
このサイトではつい脱線して自作アンプ自慢になってくる。1985年製作のこのアンプは山水トランスとNATIONAL製6CA7と今はなき往年のブランドの組み合わせ。いろいろ改造を重ねてきて今や3極管接続に落ち着いている。佇まいが良くチーク材のガーニッシュが似合う。

続きを読む

関連記事

tag : 自作真空管アンプ

profile

Author:fourhands.jp
logo-1-1.jpg
 自己紹介



愛知県岡崎市          木工房 フォーハンズ、
Tel :09063652834
     email: fourhands.jp@gmail.com
ご要望にあわせて製作しますが、材は当方が30年来買い集めたミャンマーチークになります。
照会はメールをご利用ください一両日中に返信いたします。

作品画像集 (ランダム表示)
当工房(と言っても私一人)で2010年以降造ってき作品達を画像集(ここをクリックしてください)で紹介いたします。 また画像をクリックするとブログ記事にリンクします。
カテゴリー
== 全記事数 :  ==
Tag (関連記事表示)

JBL 即納品(在庫あり) 自作真空管アンプ Luxman spendor Altec SQ38fd Tannoy KEF IIILz pioneer LS3/5 EV Harbeth LX38 l kxー5 marantz Sony 

最新 50 item
Entry-255 いいもの長く (ローテーブルをハイテーブルに) 2022/12/15
お詫び(メール未着) 2022/11/03
entry−249 超小型ブックシェルフspスタンド(JBL4312M その2) 2022/08/29
Entry-252 基調色は変わりゆく(ウッドケースの貼り直し) 2022/08/10
entry−251 40年の時代差があるが (Sony H/D audio & sq38fd) 2022/08/05
entry−248 TANNOY IIILZ + Teak 2作 2022/07/29
Entry-247 kEF B3用 SPスタンド 2022/07/20
entry−244 震度6強にも耐えるには (enclosed type stand for JBL4310) 2022/05/20
Entry-246 薄型プリアンプcl34 ウッドケース  2022/05/05
Entry-245 10年目のブロック 2022/03/20
Entry−243 LX38もウッドケースでなくちゃ! 2022/03/14
entry-242 rack on grand speaker 2022/03/10
Entry-241 MY REMOTE-WORK SITE (PC desk) 2022/01/03
entry-240 mobilityを重視したラック&スタンド 2021/12/10
Entry-239 魅せるリビングオーディオ(ビンテージスタイルSPスタンド) 2021/11/20
entry-238 スツールというか踏み台というか… 2021/11/03
Entry-237 アソートなブロックならでは。。 2021/08/28
Entry-235 骨格標本? スピーカーケーブルスタンド 2021/07/18
Entry-233 ぺヤー感を高めたサイドテーブルset 2021/07/07
Entry-232 オーソドックスなEVTour X用 spスタンド 2021/07/02
Entry-231 積層ボードplayerの木目貼り 2021/06/27
Entry-230 こんな形もあるんだ!(スタンド&ラック) 2021/04/11
Entry-228 rack on 北欧家具 2021/03/03
Entry-227 使いやすさを織り込んだ大型オーディオラック 2021/02/25
entryー226 甦った昭和の時代のRecord player 2021/02/15
Entry-225 大型フロアsp用スタンド(JBL-S101用) 2021/01/18
Entry-224 On deck box set 2020/12/08
entry-223 オーダーの良さが活きたミドルテーブル 2020/11/15
Entry-200 インスタ映えかも(one−arm コーヒーテーブル) 2020/11/01
Entry-221 芸は身を助ける( LUX SQ38fd ウッドケース新作) 2020/10/09
Entry-220 お仏壇というには力不足 2020/09/28
entry-219 リビングオーディオへの変身 (エレクトロボイス Tour X用 spスタンド) 2020/07/26
Entry-218 親子のインターフェース(勉強机) 2020/06/30
entry-217 JBL-075用ツイータスタンド その2 2020/06/25
Entry-216 レコードプレーヤーの洗い直し 2020/06/15
Entry-215 ちょっと自信が揺らぐ(Tannoy IIILZ用スタンド) 2020/06/10
Entry-214 最初で最後、チューナーウッドケース(kenwood L-01T) 2020/05/03
Entry-212 久しぶりの JBL L75 Menuett スタンド  2020/05/02
Entry-211 これはhousingというべきか?(Altec 1568a用ウッドケース) 2020/03/24
Entry-210 こんなレイアウトも新鮮 (High counter-table) 2020/03/03
Entry-208 CD playerもウッドケースがお似合い 2020/01/19
Entry-204 久しぶりのスペンドール (BC2用スタンド) 2020/01/08
entryー207 いつもお側に (ミニ仏壇と柱時計) 2019/12/26
Entry-206 JBL 075 ツイタースタンド 2019/12/25
Entry-203 二兎追うものは二兎を得る(コロコロ積木) 2019/12/20
Entry-202 kids 大集合(蒲郡クラフトフェア) 2019/11/08
Entry-201 KEF R300用 スタンド 2019/08/10
entry-198 TAKET-BATPRO II ツイータボックス 2019/06/22
Entry-197 どこでもチーク(モバイル縁台) 2019/06/18
entry-195 決定版 地震に強いトールタイプスピーカースタンド kxー5用 2019/05/07
Visitors since 2011/8
title list

クリックで全記事タイトルを示します。

== 記事数:   ==
作品のリンク
最新トラックバック
最新コメント